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習慣化は楽するためにあるらしい。【100冊書評 #001】

 

人生を変える習慣のつくり方

人生を変える習慣のつくり方

 

この本がこれまで読んだ本と決定的に違ったのは、タイプ別に習慣化の方法を提唱している点である。著者のによると人は以下の4タイプに分けられる。

アップホルダー(約束を守る人):外から課される期待と自分で課す期待の両方に進んで応えようとする。

クエスチョナー(疑問をもつ人):あらゆる期待を疑問視し、自分で正当だと判断した期待にだけ応えようとする
オブライジャー(義務を果たす人):外からの期待には進んで応えるが、自分で課す期待にはうまく応えられない(陸上部だった友人はこれに相当する)。

レブル(抵抗する人):外からの期待、自分で課す期待に関係なく、あらゆる期待に反発する

万人に通用する方法論はないという持論を持つ私にとってこの著者の主張はとても納得できた。その他習慣化のためのマインドセットやテクニックはどれも実効性が高そうなものばかりだった。その中で特に有用だと思ったのが以下の三点である。

1.習慣化の効用

決断という行為がなくなることで習慣となる

最初に理にかなった選択をすれば、その後、選択をする必要はなくなる

習慣化というのは面倒だけれどやらなければならないことを無意識に行えるようにするための装置、拘束具であると捉えており、それゆえ習慣化に窮屈なイメージやを抱いていた。

しかし、著者は習慣化によって瑣末な決断という荷物を捨てることができ、より自由で楽しい毎日が送れるようになると主張する。習慣化は拘束具ではなく自由を生み出す手段であり、人生を楽にしてくれる装置なのである。

何の疑問も持たずに昔からの習慣を続けることにはある種の恐怖を感じるが、そうではなく、意識的に理にかなった行動を習慣として定着させるとすれば習慣化はむしろ自分を日々の決断という制約と拘束から解き放つ救世主なのだ。

2.「土台の習慣」から始める

始めるなら、自制心の強化にいちばんつながる習慣から手をつけるのがいい

習慣化したいことは沢山ある。しかし、それら全てを一度に習慣化することは非現実的である。また、成果が出なければやる気を失ってしまう。よって継続的に習慣化に取り組むための要は大きくてわかりやすい問題から取り組むということだ。

では、どこから始めれば良いか。始めるなら自制心の強化に一番つながる習慣から手をつけるのがいい。なぜなら、それが他の良い習慣を形成する際の土台となってくれるからだ。

自制心を強化する習慣として著者は以下の5つを挙げる。

①睡眠  

②運動  

③食生活

④整理整頓

例えば適度な運動と寝る前の飲食を控えることは睡眠の質を向上させ、睡眠の質の向上は体力の回復に役立ち、運動習慣の継続に役立つ。早起きを習慣にすれば、朝の時間を他の習慣のための時間に充てることができる。

これらの習慣を身につけることは、他の習慣を形成する手助けになるのである。このような影響力の大きな部分を変えていくことが習慣化の鍵である。

3.「口だけ習慣」に注意

口だけ習慣:

 身につけたいと声高に唱えながらも、本音ではするつもりのない行動習慣

 自分で自分に嘘をつくことを許してしまうことになるので危険だ。

習慣化においては多かれ少なかれ自制が必要な場面がある。習慣とは自分との約束事であり、それを守り続けることで習慣が形成される。よって、自分との約束を守り続けることを当たり前にすることが習慣化の要になる。

その際に注意したいのが「口だけ習慣」である。私は「毎日勉強する時間を作らないと」「毎朝6時に起きる」などと自分に言い聞かせては、端からそれを破っている。自分との約束を破るのが習慣になってしまっているのだ。

できない約束はしない。自分との約束を破りがちな人は注意したいポイントである。

小さな一歩で人生を変えよう

今の自分に不満で、だから生きていくのが楽しくない。でももし自分が成長して、違うステージからこの世界を見れるようになったら、もしかしたら楽しい人生が待っているのかもしれない。たまにそんなことを思ったりする。

そして、自分を変えるのは小さな毎日の積み重ねで、それが習慣なのだろう。「土台の習慣」から切り込んで少しでも自分を変えていこう。これが「口だけ習慣」にならないように。